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第12回生涯教育国際フォーラム
生 涯 教 育
宇宙時代―生存のための共通ルール
自然と共生し 科学技術を使いこなす人間の教育とは

前回、第11回の国際フォーラムを開催してから、早4年の歳月が過ぎました。
時間が経つのがこんなに早いのか、という感覚をもちますが、考えてみますと古代から時間の進むスピードは同じはずです。

50年前の緩やかな時間の進み具合とは、確かに違うと思ってしまう程、どんどん社会は変貌し、世界の関係は変わっていっています。
歴史を振り返ってみても、これほどの短時日の間にこれほどの激変をした時代は有史以来初めてではないでしょうか。

生まれた時には想像もつかなかった機器の出現。
毎日パソコン、スマートフォンを手に持ち、費やす時間の長さ。
また、近い将来、AIが労働をとってかわるかもしれない未来。

科学文明がもたらした機器の発達やスピードは、世界を否応なくグローバル化し、人も国も緊密度を増す世界を生み出した一方で、世代間での時代感覚の違いを広げ、家族間、国家間は、分断、分裂、そして孤立の方向へ向かおうとしている現実でもあります。
そしてこの高度な科学の進化は、人間の歩みのスピードをはるかに越え、その人間が生み出した機器を使いこなすどころか、制御不能な段階にまで進んでしまっていることを東日本大震災による福島第一原発の事故が、未だ収束でき得ていない事実が物語っているように思います。

これだけのめまぐるしい社会の変化の中で、どう機器と向き合い、その変化から生ずる世代間の感覚をどう埋め、それぞれの年代、違った環境にある国々が、どう共存していけばいいのでしょうか。

自然界には、時代が変わろうと、社会、世界の環境が変わろうと、古代から万物万象すべてを生かす生存のための共通ルールがあるはずです。
そして、どんな機器が出現しようとも、それぞれのアイデンティティが大切に尊重される社会を生み出す使命が人類にはある、と思うのです。

かけがえのない尊い存在である人間―その私たち人間に内在する未知の可能性の開発を願い、過去から継承した尊い生命が未来に繋がり、人とも、自然とも、そして人類が生み出した機器とも共生しうる人間の教育とは何か、を国内外の皆さまと共に考え合いたく、第12回生涯教育国際フォーラムを開催致します。

  2018年7月 
 (公財)野村生涯教育センター
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