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第11回生涯教育国際フォーラムin2014
 
 
11月15日(土) [東京ビッグサイト レセプションホール]
 この日、全体会の議長は(公社)日本ユネスコ協会連盟理事長 野口昇氏。開会式での挨拶を文部科学審議官 前川喜平氏、ユネスコ国際教育局局長 ンマンツァツェ・マロペ氏が、そして主催者挨拶を当センター金子由美子理事長が行った。
 続いてDVD「公益財団法人 野村生涯教育センターのあゆみ」を上映。
 
 その後持たれたシンポジウムは、コーディネーターを国際基督教大学教育研究所顧問 千葉杲弘氏が務められ、パネリストは、天津外国語大学学長・同大学院教授/中国教育省日本語教育指導委員会委員長/中国日本語教育研究会名誉会長の修剛氏。グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブ共同創設者並びにコーディネーター/国連訓練調査研究所(ユニタール)シニア・アドバイザーのナスリーン・アジミ氏。東京工業大学名誉教授/日本学術会議連携会員/高レベル放射性廃棄物の処分に関するフォローアップ検討委員会委員長 今田高俊氏の三氏が務められた。
 
 千葉氏の豊かな国際経験に裏打ちされたリードで、「21世紀の課題から未来への責任を考える」という観点から、3名のパネリストはそれぞれの視点から今の時代が抱えるリアルな問題について鋭く切り込んだ話をされた。
 修氏は、最近の日中関係について、政府間の視線のみで捉えるのではなく、国民的視線に立って見ることの重要さと、マスメディアからの情報だけに頼らず、自分自身で正しい情報を得ようとすること、そして普遍的価値に基づいた民際の大事さを訴えられた。
 アジミ氏は、日本国憲法第9条の持つ世界的、時代的意義と価値について述べられ、さらに福島の原発事故問題、沖縄の置かれている状況などにもふれつつ、今必要とされる視点について語られた。
 今田氏は、実際に高レベル放射性廃棄物の処分問題に関わっている立場から、何万年という長期にわたっての管理が必要とされる「核のゴミ」の問題の深刻さ、受け入れ地の選定の難しさ等について述べられ、今後向かうべき方向性について語られた。

  昼食を挟んで午後から、金子由美子理事長による基調講演が始まった。
 今回のフォーラムのテーマ「生涯教育 宇宙時代─不易の価値への覚醒 未来への責任」について、金子理事長はまず、長い歴史的観点から現代という時代の持つ特殊性について述べ、そこから生涯教育の生まれ出た動機、背景についての創設者の視点を説明し、その上で野村生涯教育の動機について語った。
 そして野村生涯教育の理念について詳しく述べ、そこからテーマにある「不易の価値」とは何かについて語った。

 今世紀、「物質的価値から生命の価値への転換」が求められていることを述べた理事長は、その上で家庭の持つ価値とその重要性について語った。
 最後に、とかく目に見えるものにばかり心を奪われ、価値を置きがちな時代にあって、「目には見えない」ものにこそ普遍的で不易な価値があると述べ、その大切さを訴えて講演をしめくくった。
 終了後の質疑応答の時間には、海外参加者を中心に会場から活発に多くの手があがり、予定時間を大幅に越えて熱心なやり取りが続いた。
 
 
 
              
 
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